溶剤塗装(メラミン・アクリル・ウレタン)

メラミン焼付塗装

もっとも一般的かつポピュラーな焼付塗装となります。当社でも一番需要が高い塗装です。「メラミン樹脂」を主成分とした塗料を使用し、120~140°程度の乾燥炉にて焼付けます。主な使用目的として内装品や弱電部品、身近な例ではロッカーや金属製棚、事務用機器などがあります。対応素材はアルミ、亜鉛、鉄などの金属部品となります。メラミンの最大の特長は塗料費用が安価である事と、平均的な耐水性や耐酸性を具えるという点です。太陽光(耐候性)には弱く、使用用途の大半は屋内製品に用いられます。

アクリル焼付塗装

メラミンよりも硬度が高く、耐腐食性、耐汚染性にも優れているのがアクリル焼付塗装です。こちらも文字通り「アクリル樹脂」を主成分とした塗料を使用し、150~180°程度の乾燥炉にて焼付けます。主に外装品としてアルミ・スチール製サッシや金属パネル、自動車部品、建材、道路柵などに使用されております。対応素材はアルミや鉄などの金属部品となります。アクリルの特長は耐候性・耐腐食性・耐汚染性・耐薬品性等に優れ、メラミンと比べると塗料コストは高くなりますが、長期的なスパンで見た場合メリットは低くありません。スペックが高い分、使用目的としては屋外製品に使用されるケースが多く、耐久性の優れた焼付塗装です。

ウレタン塗装

自然乾燥型(二液型)と熱硬化型(一液型)に分かれ、耐水性、耐薬品性、耐溶剤性に優れています。また、メラミンやアクリルに比べて耐候性にも勝ります。「ポリウレタン」を主成分とした塗料を使用し、高温での焼付ではなく、60~100°程度で強制乾燥をします。いわゆる「ウレタン」と聞くと大凡の方は水性の外壁塗装をイメージされますが・・・しかし当社で使用する大半は油性の二液型です。簡単に言うと主剤と硬化剤を配合し、シンナーを割って使用する塗装となります。硬化剤を入れる事で時間はかかりますが、常温でも乾燥します。ウレタン塗装のメリットとして、金属はもちろん樹脂素材(ABS/アクリル/ナイロン/PCなど)にも塗装できる点と、美観や機能性といった品質の高さが上げられます。主な用途として自動販売機、家具、美観重視の自動車や家電部品などにも使用されております。反面、メラミンやアクリルと比べて塗料費が高く、乾燥にも時間がかかる事から作業コストも上がります。当社では品質保持のため、塗装歴の長い熟練者2名(1級塗装技能士)が対応させて頂いております。

溶剤塗装比較表