LED灯具試作と熱交換器断面サンプル

今回は金属3Dプリンター(以下3DP)の材料についてお話させて頂きます。弊社が導入しました金属3DPはドイツEOS社のEOS M 290というというハイエンドの装置ですが、この装置のマテリアル(材料)は大きく分けて6種類となります。
① マルエージング鋼(MS1) *特殊鋼、鉄系。
② ステンレス(SUS316L)
③ コバルトクロムモリブデン
④ チタニウム合金(Ti64)
⑤ インコネル(IN718、IN625)
⑥ アルミニウム(AlSi10Mg)

弊社がチョイスした材料は2種類です。ステンレスとアルミニウムとなります。マルエージングやチタニウム、インコネルといった材料は、協力会社様のご協力により、造形をさせて頂いております。持つべきものはやはりネットワークですね。。改めて感謝申し上げます。金属3Dプリントなのに、なぜ鉄系の材料であるマルエージングを選ばなかった理由としては、マルエージングによる「インサート金型」(立体水管によるハイサイクル金型)が注目されてはいましたが、金型に対する知見や経験が乏しい弊社では、お話が来ても対応にご迷惑をかける可能性が高いと判断いたしました。それよりも一般的に汎用性の高い材料であるアルミやステンレスを使用した試作物件や、革新的なパーツなどを迅速にお届けしたいというのが動機でございます。

より具体的にステンレスとアルミニウムを選んだのかをお話しますと、まずはアルミですが、一般的に軽くて削り出しがしやすい材料なので、切削品の王道みたいなイメージがございます。しかし弊社が着目した3DPのメリットは、部品などの軽量化です。というのも3DPには中空構造や削りでは難しい肉抜き形状を造り出すことが出来るからです。(もちろん出来ない事もございます。。)軽いだけならチタニウムというご意見もあるでしょうが、、汎用的かつポピュラーな材質という意味で、アルミをチョイスしました。また当社は上記でも述べたように試作物件や小ロット品に特化したいという理由もございます。3DPの魅力はご発注から製作に至るまでのスピードかと思います。様々な用途で使用されるアルミ材の迅速試作物件に、ご活用頂きたく存じます。逆に言うと、量産品(大ロット品)には不向きという事になりますが、、軽量化や熱伝導性の機能検証の為に、早く試作をつくってもらえないか?というお声や、切削や鋳造では納期や予算がつり合わないといったご要望に、的確にお応えしたいと考えております。以上がアルミを選んだ理由でございます。

続いてステンレスですが、正直あまり深い理由はございません。。すみません。あえて言うなら装置導入の際、材料ラインナップの中でもリリースが新しく、今後需要が見込まれて行くだろうとの甘い考えで選びました。。その上でアルミとは違った機械強度や耐食性などが求められる用途といった案件やユーザー様のご希望にも、幅広くお応え出来ればと考えております。

アルミの造形実績は年々増加傾向にあるかと存じます。ご興味があるユーザーの皆様のお問合せを心よりお待ち申しております。ご一読ありがとうございました。