こんにちは。自由なブログな故、タイトルも簡素です。当社が金属3Dプリンターの造形出力サービスを開始して約3年が経過しました。良い事や難しい事・・・様々ですが、弊社に御見積りやご相談を頂いたお客様に、深く感謝しております。お客様のご相談やご希望が、そのまま金属造形へのノウハウにつながって参ります。造形できる形状、できない形状、困難だけどできた形状など様々な事例があり、まさに一品一様の世界かと思います。さて表題ですが、本年4月より働き方改革関連法案の一部が施行され、様々な企業が重要な経営課題の一つとして認知されつつあります。そもそも労働基準法は、一日の労働を8時間までと定めています。そして8時間労働が日本で初めて採用されて今年で100年と言われています。昔はどうだったのかな?と歴史をひも解くと、1世紀前の主流は10時間でした。当時働き過ぎが社会問題化する中、神戸の実業家・松方幸次郎が労働時間の短縮を宣言したのが発祥だそうです。松方氏は労働時間の短縮と併せて、賃金は従来と同じ額を支給するとしました。この制度は瞬く間に全国へ拡大し、現在に至ります。当方が凄いなと関心したのは、単に時間を短縮して同じ賃金を支給したという制度そのものより、松方氏が自社の従業員に訴えた内容に経営者としての手腕を感じます。それは「従来なら二時間かかる仕事を一時間半で」や「仕事を分析し、無駄を省く科学的な考えを」といった内容と言われております。元々留学経験があった松方氏は、欧米の文化や技術力の高さにも見識があったと言われています。欧米の高い技術の導入や社員の育成にも力を注いだと言われ、労働時間を短縮しても逆に作業効率を上げ、生産性は向上したとのエピソードもございます。松方氏の挑戦が、現代へ続く「働き方改革」や「時間革命」の先駆けとなりました。まさに先見の明です。
さて働き方改革と共に、世の中の「時間」という価値はより一層高まってくるかと存じます。そもそも物づくりは面倒なものですし効率ばかりが全てではございませんが、イノベーションは日々進化し、欧米諸国においての金属3D技術の発展は目覚ましく、現実的には日本は周回遅れとまで言われております。一方で金属3Dプリンターは新たな技術ということもあり、製作コストが高いイメージを持つ方も多いかと思います。実際に高いか安いかは御見積りしてみないと何ともですし、機械加工品よりも安いケースもございます。そして単純に高い・安いという次元だけでなく、金型を起こさないで試作品を作れるメリットや、開発のサイクルを短縮できるといった時間的な価値も含めてご判断頂きたく存じます。総合的なメリットという意味で捉えて頂けると幸いです。従来の価値観や既存の工法から一歩踏み出すには勇気も必要ですが、イノベーションはそうした勇気の一歩から生まれるのかもしれません。また松方氏のような先駆者の革新的な知恵や英断も、技術という意味だけでなくイノベーションなんだなと感じております。